今週はNEWSブランドで展開中の、ちょっと変則的な合わせのシャツ&タイをピックアップしました。
世の中ますますノータイが主流となりつつありますが、仕事着を前提としない趣味的なスーツや新機軸のクロージングスタイルに対する需要は堅調のようです。
実用品としてのスーツ需要が苦戦する中、デザイン感度の高いものや希少性の高いものは注目され、紳士服を取り巻くメディアでは『スーツを自由に着る』、『今、改めて必要な服は?』といったタイトルも多く目にするようになりました。
個人的にはタイドアップを含めたクロージングスタイルは好きですし興味を失うこともありません。
楽ちんなスタイリングは快適ですが、それに引っ張られ過ぎるとやっぱり部屋着に近づいてしまうのも最近わかるような気がしています。
ある程度制約のある中で個人的な味付けができるという点で、クロージングスタイルにはまだまだ可能性を感じます。
機能的ではなくても、センタークリースの入ったパンツ、きちんと手入れされた革靴、Wカフスのシャツなど、扱いの面倒なものほど妙に魅力的に感じている方も多いのではないでしょうか?
そんな想いを抱きつつ、今回はシャツ&タイのご紹介です。
以前にもお話ししましたが、男性にとってネクタイは趣味趣向がハッキリ表れる特別なアイテム。
数ある柄の中から自分の好みを細かく探し当てるのもネクタイならではの楽しみでしょう。
“締められれば何でもいい“という方は別として、結構こだわりの強い方も多いですし、気に入ったネクタイは同じものを擦り切れるまで締めるなんて人も珍しくないようです。
そしてシャツとネクタイの関係はコーディネイト次第で大きくイメージが変わるもの。
汚れが目立つから淡い色のネクタイはしない、無地のタイしか締めない…
淡い色のシャツには濃いネクタイ、またはその逆など…個人の好みも様々です。
セオリー通りのコーディネイト例はネットにもたくさんあるので、今回は『少しクせのあるシャツとネクタイをべーシックなアイテムとマッチさせるには?といった視点でご覧いただければと思います。
ネクタイの一例
■ シックなのに愛嬌もある、ジオメトリック(幾何学模様)
■ 赤がポイントの華やかなペイズリー
■ ゴージャスに見える大柄ペイズリー
それでは、コーディネイトをご覧ください。
■ ウィンドウペーン×幾何学プリント
■ドレスシャツ
品番:DCNW20-86
品名:ウィンドウペーン(グレー)
素材:綿100% イージーケア加工
仕様:袖付け本縫い×脇二本針
サイズ:S(37)・ M(39)・ L(41)・ LL(43)
上代:4,900円(税別)
■ネクタイ
品番:GNNW03-00
品名:プリントタイ(ブラックベース)
素材:シルク100%
最もポピュラーなグレー・モノトーンをベースにとして、Vゾーンに相性の良いイエロー系の差し色で彩を加えたコーディネイトです。
トラッドやアイビーでもなくモード系でもない、ジャンルにとらわれない自由な合わせ方例です。
ネクタイは光沢を抑えたマットブラックのシルク地に、イエロー×ブラウンの2色遣いのモチーフが配されたレトロ感溢れるヴィンテージ調プリント。
思えば80年代のアルマーニにでもこんな感じのプリントタイが沢山ありました。
一見手強そうな柄に見えますが、他のアイテムを無彩色にすればドット柄(水玉)のタイ同様、意外にスッキリと見えて使いやすい柄だと思います。
シャツの柄は幅広のピッチで構成された大柄のウィンドウペーン。
いわゆる地味派手なチェックというタイプで、最近はこれだけ大柄のチェックも見かけなくなりましたがベースの白の分量が多いので、クリーンな着こなしには最適です。
どちらかというとストールや巻物にありそうな柄。
ネクタイとして締めるとどこかスカーフを巻いている気分にさせてくれるので、ちょっとしたセレモニーとかにもいいですね。
また大柄のシャツはノータイで着てもサマになるのでカジュアルに着てもカッコいいです。
通常、モノトーンの場合は全体を同系色でまとめ余分な色を足さない着こなしが多いと思いますが、アクセントカラーの効果で適度な華やかさも加わりより無彩色のグレーが活きた感じがします。
是非皆さんにもモノトーンにアクセントカラーをプラスしてみて欲しいです。
■ グレンチェックシャツ ×ペイズリープリントタイ(ブルー)
■ドレスシャツ
品番:DCNW50-16
品名:グレンチェック(サックスブルー)
素材:綿95%/ポリウレタン5%・ストレッチ素材
仕様:袖付け本縫い×脇二本針 細身シルエット
サイズ:S(37)・M(39)・L(41)・LL(43)
■ネクタイ品番:GNNW03-00
品名:ペイズリープリント(ネイビーベース)
素材:シルク100%
ブリティッシュを代表するグレンチェックパターンを清潔感のあるサックス系にアレンジし、淡いピンクのウィンドウペーンを配した クリーンな印象のワイドスプレッドシャツ。
ブルー系なので普通に着やすい色ですが、昔からこの系統のチェックはネクタイ合わせが難しいと敬遠されることもしばしば。
伝統的なチェック柄だけに、ネクタイと合わせても十分品の良いコーディネイトが完成します。
きれいな色の特徴を生かして、鮮やかな色を使ったペイズリープリントタイをチョイスしました。
発色の良いブルーのペイズリー、その輪郭をフラッシュレッドで囲った柄は結構カラフルなので気恥ずかしく感じるかもしれません。
ブルー系の無地ジャケットなど、色数を押さえればブルーとレッドのVゾーン作りに一役買ってくれます。
メンズアイテムの中で赤が普通に使われるのはネクタイぐらいですし、、赤ベース、ワインベースというのはネクタイの中でも定番として扱われています。
米国の大統領とか、大事な場面で“パワータイ”と呼ばれる真っ赤なタイを締める事が多いです。
Vゾーンに関して『シャツとタイには個性を、その他のアイテムは色を控えめに』
これは紳士服の本場である英国のクロージングスタイルにおいては頻繁に語られる言葉です。
全体をカラフルに仕上げるのはご法度ですが、ポイントで色を楽しむ術を知っていて損はありません。
特にネクタイは服飾と呼ばれるカテゴリーなので形が限られている分、色や光沢、シャツとのマッチングなど様々な軸で組み合わせを 変えることで無数のコーディネイトが楽しめます。
■ ロイヤルオックスフォード ×大柄ペイズリータイ
■ドレスシャツ
品番:DCNW50-12
品名:ロイヤルオックス無地(サックスブルー)
素材:綿 95%/ポリウレタン5% ストレッチ素材
仕様:袖付け本縫い×脇二本針 細身シルエット
サイズ:S(37)・M(39)・L(41)・LL(43)
■ネクタイ品番:GNNW03-00
品名:ペイズリープリント(ネイビーベース)
素材:シルク100%
なかなか大胆なビックペイズリーのプリントタイを合わせたコーディネイト。
タイに存在感があるのでシャツは凹凸感の強いブルーのロイヤルオックスを選び、ネクタイのインパクトに負けない感じを意識しました。
さすがにこのペイズリーに柄物のシャツを合わせるのは難易度が高そうなので、無地でも少し濃い目のカラーシャツで合わせた方がネクタイだけが目立ちすぎず全体のバランスがとれると思います。
このペイズリーという特徴的な柄は布地のデザインの一種であり、勾玉形(まがたまがた)に先端が屈曲した植物文様で、俗に『カシミール文様』とも呼ばれ、古くはインドにあるカシミール地方のカシミア・ショールに使われていた伝統文様 です。
19世紀にスコットランドのペイズリー市でこの模様のカシミア・ショールが大量生産されたことからペイズリーと呼ばれるようになったと言われていますが、諸説あるのでどれが正しいのか分かりません。
現代ではイタリアのアパレルであるETRO、素材メーカーのRATTI(ラッティ)などペイズリーのコレクションを大々的に展開しているブランドもあるほど歴史のある文様ですが、日本ではキワモノ的なイメージが強く大きく好みの別れるモチーフ でもあります。
ストールやチーフなど女性向けでは定着していますが、メンズではなかなかペイズリーが好きという方は少ないかもしれません。
それだけにVゾーンを一新するには、こうした大胆なペイズリーを採り入れ新たなコーディネイトの幅を広げてみるのも良いのではないでしょうか?
以上、やや個性的なネクタイを使ったコーディネイトをご紹介しました。
セオリーに捉われ過ぎず、新たなタイドアップスタイルにも目を向けて頂ければと思います。
時期的に店頭の在庫も少なくなっておりますので、ご興味のある方は下記店舗へ問い合わせをお願い致します。
展開店舗
シャツ
■ DCNW50-12 プラトウ千曲店/軽井沢シャツSeason/軽井沢シャツレイクウォーク岡谷店/軽井沢シャツイオンオール松本店
■ DCNW50-16 プラトウ千曲店/軽井沢シャツSeason/軽井沢シャツレイクウォーク岡谷店/軽井沢シャツイオンオール松本店
■ DCNW20-86 プラトウ千曲店/軽井沢シャツSeason/軽井沢シャツレイクウォーク岡谷店/軽井沢シャツイオンオール松本店/軽井沢シャツ立川髙島屋S.C.店
ネクタイ
■ GNNW03-00 プラトウ千曲店/(プラトウ長野店)/軽井沢シャツSeason/軽井沢シャツレイクウォーク岡谷店/軽井沢シャツイオンオール松本店/軽井沢シャツ立川髙島屋S.C.店(※柄の在庫は店舗までお問合せ下さい。)