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開発マーケティングディレクター坂井敏秀がおとどけするシャツスタイルコラム。

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定番

Vol. 38

シャツ地の大定番、オックスフォード。

  • 2020年8月6日

今回はシャツ地の大定番であるオックスフォードクロスをピックアップ。

皆さん一度は袖を通したことがあるかもしれませんが、このベーシックな素材が時代を超えて愛され続けている背景を知りながら、改めて基本を見直してみたいと思います。

一般的には店頭でも『オックス』と呼ばれているこの素材。
19世紀にスコットランドの紡績会社がオックスフォード、ハーバード、ケンブリッジ、イェールといった名門大学の名前を冠してシャツ地を売り出したのが起源らしく、その中でオックスフォードだけが現在でも素材の呼称として残っているようです。

見た目はごく普通の生地ですが、結構奥が深くてシャツ地の開発に携わっている人達は、それぞれにオックスフォードの好みがあり、いつか究極のオックスフォードを作りたいと願う人は数多くいます。
つまりベーシックなものほど突き詰めると深いという話ですね。

近年、そのオックスフォードの頂点として君臨していたのが、米国ダンリバー社が生産していたオリジナルのオックスフォードです。
(残念ながら2000年中盤に事実上倒産してしまった模様)
綿の原料であるピマコットンの選別から独特の染色、特殊な番手の設計、仕上げ加工、洗った後のボリューム感や糸の痩せ方まで、確かにシャツ好きを唸らせるキングオブオックスフォードの風格がありましたし、私も数枚、新品のまま大切に保管しています。
打ち込みが多くややヘビーに感じますが、屈強なアメリカ人好みのタフな仕上げで、洗いこむほどにデニムのようにだんだん風合いが出てきていい感じにくたっとする、そんなオックスフォードでした。

それでは“オックスフォード”について少しおさらいしておきましょう。
オックスフォードクロスとは、タテ糸を2本かそれ以上の糸を引き揃えて配置し、ヨコにやや太番手の糸を打ち込んだ平織りの生地の総称。
日本では別名、斜子織りと呼ばれることもあり、厚手で丈夫、シワになりにくく独自の立体的な表情であることも特徴です。

現在シャツ地の生産地ではエアージェットと呼ばれる高速織機が主流ですが、今回のセルビッチ付きオックスフォードは旧式の『シャトル織機』という極めて生産効率の悪い低速織機で織られたものを採用しています。
昔ながらの非効率的な手法ですが、低速でゆっくり織り上がった布地は横糸に過剰なテンションが掛からず、嵩高でふっくらした織物が仕上がるので、生地の質感にこだわるメーカーさんはシャトル織機を指定するケースが多いです。
シャツ地でいうところのヴィンテージ感とか味の部分なので見た目だけではわかりませんが、1950~1960年代のヴィンテージオックスフォードの質感を目指すといったニュアンスですね。

カジュアルに分類されるオックスですが、他にもバリエーションがあるので名称だけご紹介しておきます。

 ■ピンポイントオックスフォード(米国でスーツなどにも合わせて着用できる細番手を用いた薄地タイプ)
 ■ロイヤルオックスフォード (英国人が好む、より凹凸と光沢を強めたドレッシーなタイプ)
 ■イタリアンオックスフォード(イタリア人が好む、縦横引き揃えにアレンジを加えたタイプ)

そしてオックスフォードといえば衿型はボタンダウンが一般的です。
ボタンダウンの生みの親である米国ブルックスブラザーズ社がボタンダウンカラーを“ポロカラー”と名付けたように、ポロ競技などスポーツとの密接な関係もあってブレザーとの組み合わせがイメージアイコンとなっているのだと思います。

最近は女性の方がメンズを購入するケースも多いと聞きますので、今回は同じオックスフォードのシャツを、メンズ/レディース両方のコーディネイ例としてお見せしたいと思います。
是非ご覧ください。

ユニセックスで着れる! ホワイトオックスシャツ・ブルーオックスシャツ

セルビッチ オックスフォード(ブルー)

品番:DAKZ66-11
品名:セルビッチ オックスフォード (ブルー)
衿型:ボタンダウン
素材:コットン100% 仕様:高瀬貝ボタン、裾脇ガセット、背BOXプリーツ&ループ、
   袖付け本縫い × 脇二本針、製品水洗い
   衿腰アンブレラカット(釦付き)
サイズ:M(39) L(41) LL(43)
上代:¥5.900(税抜き)

ブルーオックスフォード ミリタリーパンツ
スリム過ぎず程良いシルエット。
脇裾の補強(ガセット)には赤耳のセルビッチが。

ミリタリーカラーとも好相性。

最もオックスフォードらしいカラーと言えば、このブルーでしょうか。
横糸の濃いブルーの糸に経糸の白が重なって、程よく色がフェードされた霜降り調になります。
後染めのオックスだと、ベタッとしてしまうのでこんな感じにはなりません。
シャンブレーと同様、このブルーオックスフォードはボトムスの色を選ばず万能に着用できる頼もしいシャツ。
特にオリーブドラブのボトムスとは、自然界そのまま(空の色と森林)の組み合わせですから、当然相性もバッチリです。
脇の補強ガセットなど、裾を出した時に、チラッと見える赤耳のアクセントがカジュアルな気分やミリタリーアイテムとのムードを合わせてくれるので、トラッドぽく着なくても全く問題ありません。

ボタンダウンカラーのブルーオックスフォード チノパンツ
首元が詰まらないよう、少し開け気味で

王道ともいえるチノパンツと。

無地主体のベーシックな組み合わせなので、シンプルすぎてつまらないかもしれません。
そんな時は足元に意外性のあるものを選び、少しだけ崩してみることをおススメします。
レザーのサンダルとかもいいですね。
カジュアルな着方としては、袖を思い切って肘のあたりまで捲り上げ、ノータイの時は第2釦まであけて少しラフな感じで着たほうがオックスフォードっぽさが生かされると思います。
正統な素材/アイテムだけに、真面目に着てしまうと単調になってしまうので…
薄味のベーシックなシャツは、着方や合わせるものでアレンジを加えてみて下さい。

レディースの着こなし

女性も着れる、定番デザインのオックスシャツ。
ブルーオックスシャツの爽やかコーディネイト。
Staff Voice!

【スタッフ西沢のコメント】
同じシャツでもカラーでだいぶ雰囲気が変わりますよね。
オープンでシャツを着たいとき、襟元の崩れが気になるときありませんか?今回のシャツはオックスかつ洗い加工が施されていて柔らかな風合いでありながら、ボタンダウン仕様なので襟元への心配がありません。
またレディース商品のスリムに見せるシルエットが苦手という方には、このシャツはおすすめです。
メンズシャツではありますが、大きすぎない肩幅と丈で着やすいですよ!

メンズっぽさを残しながら爽やかにコーデ。

トップスにメンズのブルーオックスフォードをカーディガンの感覚で羽織り、インナーのロゴTでカジュアル感を演出。 裾にターンナップをつけたホワイトのテーパードパンツを合わせて少しキリっとした印象を与えつつ、足元だけ底薄のブラックレザーサンダルで引き締め、全体としては女性らしさもキープされています。 インナーとボトムスを白で繋げた事でブルーのシャツがいいアクセントになっていますね。 オーバーサイズが程よくリラックスしたシルエットを生み出すので、シャツというよりブルゾン感覚で着てる感じが他のアイテムとマッチしています。

セルビッチ オックスフォード(ホワイト)

ホワイトオックスシャツ フレアデニムスカートのコーディネイト

ハンガーループ部にアクセントとしてセルビッチ(生地の耳)を使用。

品番:DAKZ66-01
品名:セルビッチ オックスフォード (ホワイト)
衿型:ボタンダウン
素材:コットン100%
仕様:高瀬貝ボタン、裾脇ガセット、背BOXプリーツ&ループ、袖付け本縫い × 脇二本針、製品水洗い 衿腰アンブレラカット(釦付き)
サイズ:M(39) L(41) LL(43)
上代: ¥5.900(税抜き)

Staff Voice!

【スタッフ西沢のコメント】
白シャツはどんなアイテムにも合いますよね。
今回はデニムのロングスカートとコーディネートを組みました。
わたしは身長が高くないので、長い丈だと重い印象になりがちであまり着ないアイテムでした。
ですがタックイン+ベルトをすることでウエスト回りをスッキリさせ、重い印象を脱却です◎
無地だけでは寂しいので幾何学模様の靴下をチラ見せです。
夏は日差しが強く日焼けが気になりますが、涼やかなカラーリングならトップス、ボトムスが長い丈でも良さそうです!

ライトデニムのロングスカートに、メンズの白オックスフォードを着用。
まれに女性で白のオックスボタンダウンを着ている人を見かけますが、その多くはメンズライクな見え方を狙ってのコーディネイトだなと感じます。
女性的なアイテムにちょっと大きめのメンズアイテムを加わると、いい感じにハズせたりするので、そんな気分の時に白のオックスフォードはぴったりだと思います。
普段なじみのないボタンダウン、メンズっぽい本格的なディティール、素材のボリューム感など、見た目も新鮮に映りますし、白シャツの新たなバリエーションとして、ゆるっとしたおシルエットのオックスボタンダウンはありだと思います。
全体がおとなしいと感じた時は、柄物のボトムスとかマルチカラーのソックス等の小物でアレンジすると全体がアップデートされてモダンに見えるでしょう。

メンズの着こなし

ジャケットを羽織ってビジネスでも着れます。
白シャツのシンプルコーディネイト

白の洗いざらしオックスフォード。
あえて野暮ったい感じを狙って、カーゴパンツと合わせてラギットながら白シャツでクリーンな印象をプラスするように。
インナーには霜降りグレーを加えて全体のムードを調整しています。
裾は出した方が自然ですが、個人的には最近はインしたほうが気分ですね。
デザインがシンプルな分、シルエットや見えがかりが重要だと思うので、一切プレスを入れず、ちょっとくたっとした雰囲気を残すようにするのがポイントです。
素材が粗野な印象なので、あまりきちっと着ないほうがオックスには向いていますね。

ジャケット、ネクタイとも合わせてみました。
白のオックスフォードには夏場ならウールのニットタイがおススメ。
ネクタイの見え方で涼しそうな印象を与えらるので、少しシャツが厚手でも大丈夫。
昨今夏にネクタイする人は激減していますが、夏ならではのドレスアップスタイルもあるので、たまにはタイドアップで出掛けてみてはいかがでしょう?

以上、定番オックスフォードの魅力はご理解いただけたでしょうか?
是非、軽井沢オンラインサイトでチェックしてみてください。

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