サカイのイチ推し

開発マーケティングディレクター坂井敏秀がおとどけするシャツスタイルコラム。

最新記事

2019秋冬

RECOMMEND
Vol. 04

世界で愛される、コーデュロイ。

  • 2019年12月12日

第4回目にご紹介する“イチオシ”は、艶のあるコーデュロイシャツ

この時期になると必ずクローゼットから引っ張り出すのがコーデュロイ。
特にパンツは毎シーズン穿いているにもかかわらず、いつのまにかもう1本欲しくなる、そんな風に思うのはデニムとかコーデュロイくらいかもしれません。
見た目の暖かさもそうですが、ボリュームのある素材感が厚手のセーターやウールのコートの質感に一番しっくりくる、私にとっては代用のきかない大好きな素材です。

「王様の(うね)」の名を持つ由緒正しいコーデュロイ

このお馴染みのコーデュロイという素材、ルーツを辿るとフランス発祥のようです。
語源はフランス語のCorde-du-Roi(王様の畝)、Roiはルイ王朝にちなんでおり、王様に使えた庭師の制服に採用されていたらしく、その後は海を渡って英国のカントリージェントルマン達が溺愛しているという思った以上に由緒正しい素材なんです。
現代ではカジュアルの代表的な素材として定着していますが、昔は王様もお気に入りだったのかも、と想像すると、一気に品のいい素材に思えてきます。
そういえば昔の人はみんな“コール天”って呼んでいて、子供ながらに変な名前だなぁって思っていたのを思い出しました。

特に今年はコーデュロイの当たり年と言われ、メンズ、ウィメンズ共に沢山のアイテムが展開されているのでもうすでにワードローブ入りしている方も多いかもしれません。
どこか野暮ったくて素朴なようで、でも光沢もあって…表面に凹凸感があるので無地なのに単調な印象も与えない不思議な素材。

そんな魅力満載のコーデュロイをシャツで味わえるのが今回のイチオシ。
特にベージュ・ブラウン系が盛り上がっている今シーズンはマスタードなんかはドンピシャな気分です。
コーデュロイのシャツというと、厚手で動きにくいものと思われそうですが、 シャツ用にアレンジされたこの素材は、通称「シャツコール」と呼ばれる1インチ(2.54cm)間に21ウェールの畝(うね)が刻んである為、ゴワゴワ感どころか、凄くソフトに仕上がっています。
更に縫製後に一度製品を洗う事で、表面に付着している糊(のり)が落ち、最初から何年も着込んだかのような着心地を楽しめます。

少し野暮ったい感じがポイント

コーディネイトの一例を…
はっきり言ってビジネス向きではないので、ウィークエンドカジュアルとして参考にしてみて下さい。
全体的にカントリーテイストで、少し野暮ったいくらいの感じで着たほうが、この素材らしさが表現できると思います。

マスタードカラーにはネイビーのアイテムがよく合います。

組み合わせるアイテムのカラーが映える、ネイビーのコーデュロイシャツ。

厳密に言うと「よこパイル織」のコーデュロイ、品質の良し悪しは「パイルの密度」と原綿の質で決まります。
密度の高いパイルを織るにはどうしても生産効率が落ちるので、生地の値段も高くなるというわかりやすい構造ですが、日本で織られたコーデュロイは欧州ドイツと並んで高い評価を受けるほど優秀なんです。

ラインナップ
衿型は着回しがきくボタンダウンとカッタウェイの2種類をご用意。
薄めの芯地は首当たりも柔らかく、衿の大きさもタイドアップ兼用となっていますのでツィードジャケットやカジュアルムードのネクタイを合わせて一味違ったスタイリングを試してみて下さい。
価格は5.900円(税別)。
 

2色だけですが、マスタードとグリーンはレディスの展開もあります。

写真の通り、前身をコンパクトに抑え、後見頃をフワッと広がるシルエットになるように設計されたタイプ、メンズシャツの縫製と同様、袖付け部は三つ巻き本縫いと呼ばれる本格的な仕立てが施され、見た目の高級感が際立っています。

日本製の生地を使用していますので、生地の色褪せも少なく鮮やかな色が長持ちしますが、着続けると多少色が落ち着き、よりいい風合いになると思います。
是非チェックしてみて下さい。

≪着用時の注意点≫
コーデュロイは毛羽立たせた起毛の一種です。表面には順目と逆目がある為、それに逆らうと素材同士の摩擦が起こります。面倒ですがセーターの中に着るときは、袖口をしっかり指で掴んで袖を通さないと、 途中で生地が突っ掛かってイライラします。
着てしまえば問題はないんですが、脱ぐ時、着る時はどうぞご注意ください。

メンズファッション